チャリを買った
すまない、またなんだ。
LeaderBike、アメリカはカリフォルニアのピストバイクブランド。その中の735TRというモデルをブルーチャーズのECにて購入した。
LEADER BIKES 735TR Black 2018 Complete Bike - リーダーバイク
極太のアルミのエアロフレームにカーボンフォーク。シートポストもエアロでなかなか尖った見た目をしている。
ピストバイクとは競輪等のトラック競技に用いられる 、変速機構の無い、固定ギアの自転車のことだ。固定ギアというのはホイールが回っている限りクランクも回り続ける。フリーギアのようにラチェットが無いのだ。つまりクランクを逆に回せば後方に進むことが出来る。そうなれば坂を下っていても、脚を止めることは許されない。止めようとするものなら体が突き上げられる。固定ギアというのは自転車と一心同体になるのだ。マツダ風に言うならば人馬一体。
とりあえず箱がデカい。試しに中に入ってみたところ箱は壊れた。
開封してみる。
すげぇエアロ。前輪、ペダル、シートポスト、ハンドルを取り付ければ完成するようだ。ハンドルはブレーキまで取り付けてあり、ステムにお好みの角度で固定するだけ。残りは付くように付ける。ペダルをフォークに取り付ける天才などそう多くはないはずだ。ただし工具は付属していない。手持ちの工具が無いのなら買ってくると工具が使えるようになる。おすすめだ。
オリジナルのエアロ形状のシートポスト。カーボン製である。サドルも取り付けてあり、角度も概ね出ている模様。本体側にはカーボングリスと思わしき粘性の高い未知の粘液が塗布してあり、手が汚れた。
コグが両側に取り付けてある。右が固定ギアで、左はフリーギア。ひっくり返せば下り坂でもクランクが回らない自転車になる。なんて便利なのだろうか。
タイヤがシートポストのとこのあれにすごい良い感じになっている。良い感じだ。
ヘッド回りはFSA、クランクはvisionのエアロっぽいやつ。多分それなりに高いやつなのかもしれない。
実測でリムハイト43mmくらいだった前輪。タイヤはKENDAが付いていた。KENDAか…
全部取り付けるとこうなる。写真を撮っていたので時間は掛かったが、組み立て時間だけなら15分も掛からなかった。ブレーキも調整済みのようで、しっかり効いている。チェーンは少し張り気味だが、ホイールセンターはしっかり出ている。
ライト等の安全装備を取り付けて試運転がてら近所を30分ほど徘徊した。
まず最初に自転車に乗ることが出来なかった。いつものフリーギアの癖で、クランクを反対方向に回そうとして回らなかった。脳味噌がフリーズした。自転車は倒れようとした。ペダルの位置合わせが出来ないなんて、なんて不便なのだ。
なんとかペダルの位置を合わせ、乗車した。クランクを回し加速する。つい、脚を伸ばしてペダルを止めてしまう。体が突き上げられる。痛い。なんて不便なのだ!
それでも10分もすれば問題なく操縦は可能になった。ミニベロに乗り続けた私は、700*23c等という巨大かつ極細のタイヤが生み出す慣性モーメントに震え、ヒステリシスロスの小ささに戦き、トラクションの良さに胸を打った。なんて便利なのだろう。情緒かいささか不安定である。
とりあえず乗ってみてわかったことがある。ピストにはトゥストラップは必須だ。特にトリックを行うのなら。そしてドロップハンドルの下ハンは街の中では危険だ。恐らく持たない。持つときは私の命日だ。なのでブルホーン化をしようと決意した。
初めてのピストバイク。思った以上に走り、思った以上に難しいものだった。乗りこなせれば、きっとより楽しくなるのだろう。
ちなみに、DovePlusを買ったのは約2ヶ月前。そしてこれである。ある人からは頭がおかしいなど言われたが、私は元気です。