熱海までロングライド
ピストで熱海。温泉に入りたかった。
片道約90kmの平坦ステージ。国道1号を下り、途中鎌倉街道と環状八号を経由して134号に出、再び国道1号に入り、最後は135号を下るルート。最後が平均勾配5%くらいある道を2km弱上らなければならない。
行きは強風注意報帰りも強烈な向かい風とただ辛いだけだったのだが、本格的に自転車に乗り始めて1ヶ月経っていない初心者ピストでもロングライドでき、少々の山なら上れる事がわかった。ただ脚を休めることは下りであっても不可能なので、普通のロードよりかは疲れる。気合と言うより、固定ギアなのを諦めながら進むのが良いというこも学んだ。
ちなみにタイムは行きは5時間半、帰りは5時間弱。目標にしていたタイム6時間を切れて満足。
最後に135号線の良い感じの景色でお別れ。
補遺①
夜の135号はこうなる。
暗い。
735TRタイヤ交換
あらすじ。奏ちゃんを天上付近で引いてお金が無くなった私は735TRのタイヤを交換することにした。
イタリアのタイヤブランド、Vittoriaのオールラウンドモデル、Rubino pro。クリンチャー。サイズは700×25c。Directa Plus社のG+™という原子2個〜8個程の厚さの炭素原子で出来たシート状の物質、ようはグラフェンを使用することで、グリップや耐久性、耐パンク性が従来の物より飛躍的に向上したなどと謳っている。上位モデルのコルサではグラフェンの有無で転がり抵抗が19%も向上したらしい。強そう。少なくともデフォルトで付いてるKendaのタイヤよりかは遥かに良い物だろう。
とりあえずホイールを外す。デフォルトの735TRはガイドの真ん中までチェーンを引っ張ってあったので、わざわざチェーンを切らなくても外すことが出来た。
力こそが正義。空気を抜いてタイヤとチューブを無理やり外す。
力が無い人は鍛えるかタイヤレバーを使うと外すことが出来る。
片側のビードをはめる。気合。
少し空気を入れたチューブをバルブから入れる。チューブの捻れに注意。粉を使うと良いことがある。
ビードをはめる。チューブがリムとの間に挟まってると死ぬ。可能な限りタイヤレバーは使わない方がいい。挟まってたらやりなおし。うまくはめられたらタイヤを揉んでおくと握力が鍛えられる。
空気を入れる。バルブの固定ナットをそれなりに締めておかないと、空気を入れたときにバルブ付近で異常な変形をして死ぬ。
戻す。以上だ。
デフォルトのKendaのタイヤはなんと346g。一方VittoriaのRubino Proは250g。タイヤだけで100gも軽くなってしまった。恐らくワイヤービードとケブラービードの差であろう。たかが100gだが、ホイール最外周の100g軽量化は慣性モーメントにそれなりの差が出てくる。ましてやギア比が3固定なので漕ぎ出しもスピードの維持も楽になる。当然タイヤ自体のグレード差による転がり抵抗の低下も見込まれる。
また、TPIも30から150になったことで路面の追従性が高まり、しなやかさやクッション性、グリップも向上すると思われる。軽く自宅周囲を回ってみても、概ねそれらの効果が得られたような感覚はある。
各ブランドのオールラウンドモデルはペアで5000円〜8000円程度なので、その値段で乗り心地のアップやスピードアップが図れるのならば、自転車を買って最初の部品交換には最適なのではないだろうか。だいたいwiggleで買うとクソ安い。
今週末には単独で熱海の別荘まで100km走る予定なので、その時にこのタイヤの真価が分かるのだろう。
ちなみにVittoriaではタイヤのTPIとライダーの体重別に推奨される空気圧の一覧表がある。
どうや無闇に高圧にするべきではなく、TPIと体重に合わせて空気圧を調整することで最も走りやすい状態になるようだ。高過ぎる空気圧は路面により跳ねて減速してしまい、逆に低すぎると転がり抵抗が大きくなりすぎる。上の表には無いが、恐らく23cと25cでチューブ内の空気量が違うので適正空気圧も変わってくるはずだ。
調べてみるとFLOというエアロホイールメーカーにタイヤサイズごとの適正空気圧表があった。明らかにRubino Proの最低空気圧以下なのであまり参考にはならないが、空気量で空気圧を増減すべきであるのはそう間違いではなさそうだ。ミニベロのような小さいホイールではより空気量が少ないので、上限より下限付近で使用した方が良いのかもしれない。
上の2つの表はあくまで参考値なので、路面の状態や好みで上下させて適当な値を探していきたい。
補遺①
愉快な仲間たち
相葉P。
サドルとシートポスト合わせて5万の男。落車芸人。
アラサー。
ぼく
あと一人、足立が生んだアジアNo.1のTTスペシャリストがいる。そのうちチャリ買うらしい。
Dove Plusの改造
整備するついでに改造したとこを紹介するやつやりたい
デフォルトのチェーンリングが42tで全然ギア比足りなかったのでチェーンリング大径化をする。
47tのチェーンリング。Dahonの、特にbya412用の交換用部品を多数作っているLiteproという中華パーツの物。バッシュガードとギアが一体で作られている。
デフォルトの42t。バッシュガードとギアのツーピース。
スペーサーを間に挟んで付けてある。
Liteproのはワンピースなので、スペーサーもいらない。そしてデフォルトのでは長い。7mm以下のものでなら取り付けられる。
折り畳み部分ギリギリ。48tまでなら恐らく取り付けられるが、それ以上になると干渉してしまう。
BB。右上が初期装備のProWheelとかいうやつ。意外と性能は良い。右下は交換したシマノのデュラエース。左の工具で取り外し取り付けが可能。デュラエースは見ての通り小さいが、工具に付いている黒いスペーサーもセットなので心配御無用。取り付けるときはBB中央のカバーも一緒に取り付ける。
BB規格はJIS68mmでクランク径が24mm。デュラエースが付くのでようはホローテックⅡと互換があるものであれば概ね取り付けられる。
右左でネジの切り方が違う。BBに取り付け方向と締める方向がほとんどの場合書いてある。取り外す時にも注意。
ネジとBB内部にグリスを塗っておくと後々良いことがありがち。規定トルク(数値はわからん)締めるとこれも良いことがありがち。
クランクを取り付け。先ほどのクランク径ってのがこれの径。これにもグリスを塗る。入らなきゃ叩く。抜くときも抜けなきゃ叩く。パワーは全てを解決する。
反対側のクランクを付ける。
こいつはなんだかわからんけど大事なやつ。
とりあえず買ったときに付いてた工具でしっかり締める。そうすると何がどうなんだろうな。多分BBとクランクのあれがアレで良い感じになる。
反対側のボルトと均等に締め上げる。取り外す時は逆の手順でやれば良い。
チェーン取付。フロントとリア両方とも薄刃なので、シマノの10速用チェーンを使った。
後輪をはめて目一杯前に出した状態でチェーンを手で張り、丁度良いところでチェーンを切る。チェーンカッターというもので、ピンを抜き取れば良い。一応チェーンには裏表があるので、チェーンの取り扱い説明書をよく読んでおく。
コネクティングピン。これもシマノの10速用。11速用や9速用とは違うので注意。この向きでチェーンの表から差し込む。
ここまでは手で差し込める。ここからはチェーンカッターでピンを押していく。
この様にチェーンカッターを掛けて、ピンを押す。最初は少し固いが、入ってしまえばスルスル入る。
ツラまで押す。スッと入って止まるポイントのような物があるので、押しすぎるということはあまりないと思われる。
チェーンが繋がったら、タイヤの固定用のボルトを軽く締め、チェーン引きでタイヤを引いてチェーンを張る。順序としては、まずドライブ側のチェーン引きを引いてチェーンを張り、次は反対側のチェーン引きを引いてダイヤのセンターを出す。その後タイヤを完全に固定して、両側のチェーン引きを軽く増し締めする。
ちなみに47t化した場合はほとんどチェーンが引けないので、5mm以上長いチェーン引きが必要である。手前のがデフォルトで付いている物。だいたいナット頭一つ分ほど短い。
ボルトがM6なので10mmのスパナやボックスレンチ等で回す。
チェーンの張りは概ねこれくらい。
割とこのチェーンをリンク数間違えて引き切れない事態に陥ることがややあるので、頑張れ。
あと付けるもん付けて終わりだ。
補遺1
クソカワイイなおい
自転車を改造する前に
取りあえずTwitterに上げた動画を見てもらいたい。
ディレイラーやチェーンテンショナーの無い自転車の危険性。ディレイラー付きでも起こりうる(チェーンの上側)
— PALLO (@mor1kubor1ty) 2017年11月2日
指くらいならちぎれる pic.twitter.com/M2DCuNENg2
フロントに突っ込むとそもそも止まってくれない。しっかり半周分痛い pic.twitter.com/1YH8FLjFyF
— PALLO (@mor1kubor1ty) 2017年11月2日
回転中のギアに割り箸を突っ込むとこうなる。割り箸でこの様なのだから、当然指など深く切創し、更に骨折、酷ければ切断すら可能性がある。回転中でなくとも、ギア付近に手を掛けていてふとした表示にペダルやタイヤを回してしまって巻き込まれるなんてこともあり得る。自転車のチェーンとギアというのは非常に危険なのだ。革手など使おうとも、そんなものギアの歯は容易に突き破ってくるのは想像に難くない。
自転車というのは脚だけでなく、ハンドルを握り、ブレーキを掛けるためにも手を必要とする。その手を怪我してしまえば当然自転車にも乗れなくなってしまうだろう。運転中の落車や事故等もにも十分気を付けるべきだか、整備中にも思わぬ危険が潜んでいる。普段から整備を行っている人であれば常識かもしれないが、これから自分で整備を始めようとする人には十分に注意して貰いたい。もちろん、整備に慣れている人も、この記事を見て今一度その危険を再確認してもらいたい。
ちなみに奏ちゃん引きました。うれしいなぁ
735TRブルホーン化
735TRをブルホーン化してやった。
追記
手順を書く。
エアロブレーキでハンドル内をブレーキワイヤーが通る仕様にした。購入する際はハンドルのクランプ径、バーエンドの内径とブレーキの対応内径、対応しているブレーキの種類、以上に注意すべき。
購入したのは以下のもの。
シマノ ロード用SUS ブレーキケーブルセット ブラック Y80098019
- 出版社/メーカー: SHIMANO(シマノ)
- 発売日: 2011/12/08
- メディア: スポーツ用品
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注意して欲しいのが、RXLのブルホーンバー。バーエンドの内径が狭い、円が出てないと割と散々なのでこれっぽっちもおすすめしない。内径17mmから対応しているものなら未加工で付く可能性は高いが19mmから対応しているものだと恐らくほぼ要加工。つまりpromaxのブレーキは入らないと思っていい。
まず現状付いてるドロップハンドルを外してブルホーンを取り付ける。ブレーキワイヤーは末端を切断して全て外す。
アウターケーブルをハンドル内に通す。通し辛いが、気合というのはこの世の80%ほどの問題を解決してくれる。残る20%は金。
アウターを適当な長さで切断し、キャップを取り付ける。適当な長さと言っても、ブレーキからレバーまでしっかりアウターで覆われていて、ハンドルを曲げてもテンションが掛からない程度に余裕を持ち、なんとなく元の感じに近いようにうまくやる。
後から撮った写真だが、この様にハンドル切っても余裕があり、適度に山みたいなのが出来てる位が良い。フロントはハンドルによって位置は変わらないのでそこまで気にしない。
ワイヤーをブレーキに通す。ワイヤーには合金止めみたいなやつが付いているのでそれが引っ掛かるようにする。
ワイヤーを通す。この時アウターケーブルの中かワイヤーに油を塗っておくと明日の星座占いで6位以上になる可能性が50%。アウターはブレーキの穴に入れとく。
ブレーキを固定する。おおよそのエアロブレーキにはレバーの中にボルトがあり、それを締めると内部で広がり固定される仕組み。ブレーキワイヤーを固定した後だと下の様に開かないので固定は先にやっておくと良いことがある。
手でブレーキをリムに当てて、その状態でワイヤーを引っ張り、固定する。そしてブレーキを全力で何度か握り、ワイヤーを伸ばす。
ワイヤーの固定を一度緩め、リムとブレーキの隙間を1mmとか2mmとか、まぁ適当に好みで再び固定する。ブレーキの隙間がレバーの遊び代だ。
ブレーキ調整が終わったら、適当な所でワイヤーを切断し、圧着かはんだ付けで殺しておく。
エアロブレーキにはブレーキ調整機能が無いので、アジャスターを付けると良いかもしれない。無くても良い。取り付けるならワイヤーを通す前に付ける。
アウターケーブルをフレームに固定し、バーテープ巻けば完成だ。
美味しいね。
補遺1 中華カーボンハンドルだから内径ガバガバだったので削って入れたので-50000000点
補遺2 下ハンが無くなったので死亡の危険性が減った。
ぱいせんのチャリ
ぱいせんの自転車を組むことになった。
ぱいせんの存在はgoogleで検索すれば出てくるだろう。平仮名で書くと胸の大きい人のように見える。男だが。
事の発端は私が自転車を買ったからである。触発されたのだろう。彼はDeRosaのクロモリフレームの自転車を所持している。どうやらダウンヒルで落車し、怪我をしてから乗っていないようで、勿体ないので引き取ると伝えたところ、30万よこせと言われた。暴力である。暴力は何も物理的なものだけでないことを知っているのだろうか。私は知らない。
それなのに何故新たに自転車を買おうとしているのか。謎である。しかし、それが物欲なのだ。欲しいから欲しい。愛することに理由は必要ないように、物欲にも理由は無くていいのだ。
今のところ、ICANという中華のカーボンフレームを製造しているメーカーのものに、シマノの105のコンポーネントを組み込み、ホイールも同じくICANのカーボンチューブラーになると思われる。中華カーボンということで不安な部分もあるが、ICAN自体は他社のコピーブランドという訳でもなく、国内での使用例も多い。フレームやホイールの二年保証を見れば、それなりに安心できるのかもしれない。
安いなオイ
彼とのDMのやり取りで、組むのに最低限必要なものを伝えた。フレームやコンポーネント以外にも、ステムやプレッシャープラグなど意外と必要なものは多い。彼からそれらが届くのが楽しみだ。同時にどんな美味しいものを奢ってくれるのか。
とりあえずこうしてブログに書き綴っておけば、彼も逃げ道が無くなり、購入せざる終えない状況になるだろう。人にお金を使わせるのは楽しい。甘い言葉で誘惑し、物欲に折れる様は見ていて気分が良い。決して悪意があるわけではない。欲しいものを買う手助けをしているだけなのだ。何を勘違いしたのか、鬼だ悪魔だ等と言われるのは心外だ。深淵のやり取りでなど以ての外。私は楽しい本音と楽しい嘘が大好きなだけである。
チャリを買った
すまない、またなんだ。
LeaderBike、アメリカはカリフォルニアのピストバイクブランド。その中の735TRというモデルをブルーチャーズのECにて購入した。
LEADER BIKES 735TR Black 2018 Complete Bike - リーダーバイク
極太のアルミのエアロフレームにカーボンフォーク。シートポストもエアロでなかなか尖った見た目をしている。
ピストバイクとは競輪等のトラック競技に用いられる 、変速機構の無い、固定ギアの自転車のことだ。固定ギアというのはホイールが回っている限りクランクも回り続ける。フリーギアのようにラチェットが無いのだ。つまりクランクを逆に回せば後方に進むことが出来る。そうなれば坂を下っていても、脚を止めることは許されない。止めようとするものなら体が突き上げられる。固定ギアというのは自転車と一心同体になるのだ。マツダ風に言うならば人馬一体。
とりあえず箱がデカい。試しに中に入ってみたところ箱は壊れた。
開封してみる。
すげぇエアロ。前輪、ペダル、シートポスト、ハンドルを取り付ければ完成するようだ。ハンドルはブレーキまで取り付けてあり、ステムにお好みの角度で固定するだけ。残りは付くように付ける。ペダルをフォークに取り付ける天才などそう多くはないはずだ。ただし工具は付属していない。手持ちの工具が無いのなら買ってくると工具が使えるようになる。おすすめだ。
オリジナルのエアロ形状のシートポスト。カーボン製である。サドルも取り付けてあり、角度も概ね出ている模様。本体側にはカーボングリスと思わしき粘性の高い未知の粘液が塗布してあり、手が汚れた。
コグが両側に取り付けてある。右が固定ギアで、左はフリーギア。ひっくり返せば下り坂でもクランクが回らない自転車になる。なんて便利なのだろうか。
タイヤがシートポストのとこのあれにすごい良い感じになっている。良い感じだ。
ヘッド回りはFSA、クランクはvisionのエアロっぽいやつ。多分それなりに高いやつなのかもしれない。
実測でリムハイト43mmくらいだった前輪。タイヤはKENDAが付いていた。KENDAか…
全部取り付けるとこうなる。写真を撮っていたので時間は掛かったが、組み立て時間だけなら15分も掛からなかった。ブレーキも調整済みのようで、しっかり効いている。チェーンは少し張り気味だが、ホイールセンターはしっかり出ている。
ライト等の安全装備を取り付けて試運転がてら近所を30分ほど徘徊した。
まず最初に自転車に乗ることが出来なかった。いつものフリーギアの癖で、クランクを反対方向に回そうとして回らなかった。脳味噌がフリーズした。自転車は倒れようとした。ペダルの位置合わせが出来ないなんて、なんて不便なのだ。
なんとかペダルの位置を合わせ、乗車した。クランクを回し加速する。つい、脚を伸ばしてペダルを止めてしまう。体が突き上げられる。痛い。なんて不便なのだ!
それでも10分もすれば問題なく操縦は可能になった。ミニベロに乗り続けた私は、700*23c等という巨大かつ極細のタイヤが生み出す慣性モーメントに震え、ヒステリシスロスの小ささに戦き、トラクションの良さに胸を打った。なんて便利なのだろう。情緒かいささか不安定である。
とりあえず乗ってみてわかったことがある。ピストにはトゥストラップは必須だ。特にトリックを行うのなら。そしてドロップハンドルの下ハンは街の中では危険だ。恐らく持たない。持つときは私の命日だ。なのでブルホーン化をしようと決意した。
初めてのピストバイク。思った以上に走り、思った以上に難しいものだった。乗りこなせれば、きっとより楽しくなるのだろう。
ちなみに、DovePlusを買ったのは約2ヶ月前。そしてこれである。ある人からは頭がおかしいなど言われたが、私は元気です。