リムテープのお話
徹下駄ホイール最期の軽量化、リムテープ交換。少しでも慣性モーメントを減らそうと足掻く。
リムテープ、実はホイール1本分で20g前後の重量がある。この重量を半分以下にできたら割と良い感じの軽量化になるのではないか。ホイールによってはリムテープありの重量が記載されていたりするが、そのホイールのリム重量-10gと考えると、有りな気がする。回転部外周の軽量化は大正義。と言うわけで軽いリムテープを探してみた。
私のホイールはリムテープ幅約18mm程度なので、概ねそれくらいのやつを探す。
一般的なリムテープでは、シマノのリムテープが15g程度と軽量な部類に入るらしい。zefalのリムテープも近い数値。シュワルベやパナレーサーのリムテープと比べたらこの時点で-8gくらいは軽くなる。
Zefal(ゼファール) コットンリムテープ・2本組 17×2000mm
- 出版社/メーカー: Zefal(ゼファール)
- 発売日: 2012/03/09
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シマノのリムテープは半端ではないはめにくさらしいので、テープタイプで簡単に取り付けられそうなzefalの方が良さそうだ。コットンなのも、こう、ナチュラル志向というか、ジャーにサラダ詰めたのをランチにしてるアラサーのような趣があって大変よろしい。
しかし、既にこのあたりの軽量リムテープを使用してる人からすると、は?で終わってしまうので、より軽量なリムテープを探してみる。
ネットの海を漂っていると、Notubesというチューブレス化キットを販売しているメーカーの、チューブレスリムテープなるものがこの世に存在しているらしい。どうやら公式で、チューブドのリムテープとして利用できると明言されている。
その重量なんとホイール1本分で約5g。シマノのリムテープから-10g、シュワルベあたりのリムテープからだと-18g。すごいね。お値段も1本あたり500円弱。高いんだか安いんだかわからないけど、外周部の10g20gの軽量化は割と効く方なので、試しにやってみるといいかもしれない。
ついでに標準的な厚みのブチルチューブ(約100g)を使用しているなら、リムテープと合わせてMAXXISの軽量ブチルチューブに交換しよう。
MAXXIS(マキシス) UL TUBE 700×18/25C 仏 60 mm IB69859200
- 出版社/メーカー: MAXXIS(マキシス)
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MAXXIS(マキシス) FW TUBE 700x18/25C RVC 仏 60mm IB69878200
- 出版社/メーカー: MAXXIS(マキシス)
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ラテックスチューブは空気抜けが早かったり、出先のパンクでCo2インフレーターが使えなかったりするので個人的には無し。パナレーサーのR'Airはあんまり品質が良くないので無し。
上の2つは品質が非常に安定しているのでおすすめ。組み付けに少しきを使うが、通常のブチルチューブより薄い分乗り心地も良くなっている。ラテックスには負けるが。
ウルトラライトが67g、フライウェイトが51g。51gはSOYOのラテックス並の軽さ。外周部が30g、50gと軽量化され、かつしなやかさも加わるので、一気に自転車を漕ぐのが快適になる。最も安価でかつ効果のあるのがチューブの交換と言われているので、おすすめしていきたい。1本1000円前後だし
以下notubesのリムテープ高いねん人用
notubesのリムテープ並の軽さでかつ代用可能そうな安価なテープを探す。
だいたいこういうのは3Mで探せば何かしらそれっぽい物が見つかる。薄くてあまり伸びず、比較的容易に剥がせるもの。それっぽいものとしてフィラメントテープ。amazonで手に入る物の中だと、897あたりが薄くてそこそこ引っ張り強度もあって良いのでは無いだろうか。
耐水性、耐摩耗性もあり、価格も55mで1000円と安い。これなら十分リムテープの代用可能そうだ。ただ、接着力が強いので、交換時は剥がすのに難儀しそうだ。補強にガラス繊維を用いているのでリムに繊維が張り付いたりしそう。重さの方は詳しくはわからないが、notubesのよりいくらかは重くなりそうだ。
もう少し接着力が弱くて、リムテープとして使えそうな強度のものはこちら。
再剥離性に富んでいて、引っ張り強度もなかなか。繊維を用いていないので、リムに残ることもない。価格も55mで400円未満。重さはなんとホイール1本あたりで4g。notubesのより1g軽い!軽量化ガイジかな?伸び率が高めなのがアレだが、このテープでチューブレス化した記事があるので問題ないのだろう。
ということでこの3Mの仮固定用テープ8898に交換した。
丁度幅ぴったし。バルブの穴で二重になるように、軽く引っ張りながら貼っていくと良い感じ。
デフォのリムテープが14.5g。意外と軽いじゃねぇか。
新品時の8898の重さがこちら。芯含めての重量だが、118.5gなので1mあたり約2.15g。ホイール一周は約2mなので4.3g。実際はそれ以上。そして1本あたり15円。強い。前後で20gくらい軽く出来たね。
この辺の代用品でなんとかするやつは、まぁなんかあったときアレがアレなのでやるなら自己責任で。
追記①
常用してる空気圧の前7.3bar/後7.7barで一日放置後、10kmほど近所を走ってみても問題なし。荒れた路面や段差も乗り越えたりしたがとりあえずは大丈夫な模様。加速も心なしか良くなった気もする。例えばリム重量が400gから390gになったら割とすごい変化のような気がするので、1gでも重量落としたい人はホイール1本あたり15円で最低でも10gは軽量化できるこの3Mテープ、やはりありなのではないだろうか。
次回のタイヤ交換時に、どれだけ劣化したかを追記する。
追記②
100km以上走ったが、特に問題は無い模様。
追記③
7.2bar前後の空気圧にて4ヶ月ほど経った状態がこちら。
多分高圧カンカンの人や定期的に貼り替えるのが面倒くさい人には向いてない。四半期〜半年毎に交換したいくらい。不安なら二重に貼ればここまで凹む事も無いと思われる。それでも8g程度なので、市販のリムテープには圧勝している。
補遺①
スカチケ、クラリスさんかライラさんで悩んでクラリスさんにしたよ。
ゆかりちゃんかわい
熊谷の花湯スパリゾートに自転車で行ってきた話
よくわかんないけど熊谷まで行ってきたって話。
AM6:00、堀切。氷点下1度。未だ太陽も出ていない時間からスタートした。
足が冷たくて感覚が無くなる中、荒川を上流へ向かい、熊谷駅を目指す。
岩淵水門の手前で太陽が顔を出す。朝日を浴び、いよいよ本格的に走り出す。酒が抜けきっていない人間、徹カラで体力を失った人間、キレそうな人間の3人は、時速25kmの速さで進む。
休憩を挟み、道に迷いつつ荒川を北上すること約3時間、榎本牧場に到着。そこでは豚さんが身を寄せ合って寒さに耐えていた。かわいい
ミルクのアイスクリームが沁みる。
そして荒川を抜け、17号中山道に入り、熊谷を目指す。17号は交通量が多く、道も決して良くはなかった。各々が疲労、空腹、眠気に襲われ、上り坂の度にカチキレていた。
そしてスタートから約6時間、熊谷の花湯スパリゾートに到着した。
割と安くて、温泉も広く、岩盤浴や漫画喫茶風な休憩所、 仮眠室等もあり、土日は朝まで営業してるので何だったら泊まってもOK。もちろん中で飯も食べられる。ただし、カードも使えずATMもない。現金をそれなりに持っておかないと詰む。実際詰みかけた。
まぁそれで中でご飯食べたり仮眠とったり温泉でふぁんふぁんふぁんふぁんふぁんのふぁん
でなんやかんやあって帰宅した。一人は輪行で。書くの飽きたけど残り10kmくらいのとこでおかもとのタイヤがパンク。クソ寒い荒川の土手で修理した。ボントレガーのタイヤがあまりにも外れなさすぎて2人でカチキレてた。
往復150km、そこそこ疲れまし。
スペシャライズドのサドルがよかったよ
今のピストの不満点を改善したい。デフォのサドルだと前傾姿勢しにくかったり、サドルバックの見た目が残念だよって事だったり、そういうのをどうにかしたい。幸いにもそれらを一度に解決できそうな製品があるようだ。
と言うわけで西新宿のスペシャライズド東京に行き、評判のPOWER ARC EXPERTを買って装備した。
まず店内で坐骨幅を未知の器具で測定し、その結果から2サイズのうちのどちらかを選ぶようになっている。私の坐骨幅は115mmらしいので、小さい方のサドルを購入した。一般のサドルよりも短く、ポジション調整に気を付けてとの事だが、サドルの後ろ側の位置を合わせて、後はパッドの厚みによる高さの違いだけ調整すれば概ね良いらしい。なので目の前のファミマで休憩がてら取り付けた。
調べてみると、会陰部の痺れの改善と、脚が他のサドルより回しやすいらしい。実際に乗ってみると、前のサドルとの違いがわからんな…と思ってたのだが、会陰部の痺れだけでなく、脚全体の痺れというか、血流が確保されている感覚がある。座った感じも、尻にすっぽりとはまっているようで、不快感が少なく、安定している。脚の付け根に当たる部分もラウンドしているので、脚の運動の邪魔にならない。なによりサドルが短いから、前傾姿勢になってもマイサンが圧迫されない。神かよ。
ただ、サドルのクッションが結構硬い部類なので、尻の痛み自体は人に寄りけりだが改善はしないと思われる。私は剛の者なのでパッドが無くとも問題は無かったが。
お値段1万7千円程度と安くはないが、かなりお勧めできるサドルだと思う。
ついでにスペシャライズド東京でこんな物も買った。
スペシャライズドのサドルには後ろ側にボルト穴があり、それに対応したアタッチメントを取り付けられるようになっている。SWATテクノロジーと言うらしく、SWATは何かの略らしいのだが、私の予想では恐らくStop War And Terrorism。冗談だが。
装備するとこんな感じ。
携帯ポンプは無理やり括り付けたが、基本的にはタイヤレバー、Co2インフレーター、バルブ、バルブ長80mmまでのチューブをこのようにまとめて見た目良く装備できる。あとは15mmのスパナさえあればチューブ交換が可能で、クイックレリーズならばそれすら必要ない。雨の日はどうなのって感じもしないではないが、自転車にゴテゴテしたサドルバック付けたくないと言う人には良い感じの製品なのではないだろうか。お値段は3000円程度と、まぁ、サドルバックよりも高いけれども。
ブレーキシューとペダルストラップ
ブレーキをかけるとシューって音が鳴るように。ブレーキシューだけに、シューっと。雨上がりに走ったときにごみがシューに噛んでしまったと思われる。ので交換していきたい。
とりあえずこの憎きpromax標準のシューを取り外す。見ての通り、船と一体と言うのか、シューのみを交換できるような仕組みになっていないので、固定してあるボルトを外す。
このように全てゴムでできている。
ブレーキ面はと言うと、
すげぇ事になっている。シューに砂が食い込んでいて、これではあっという間にリムがなくなってしまう。
我らのamazoで購入。アルテグラグレードのを買ったのだが届いたのはデュラエース。お得。なかなか見た目の高級感はある気がする。こいつはシューがカートリッジ式なので、次回からはシューだけ買って交換できる。
こんな感じで、カードを挟んでブレーキ握りながらボルトを締めれば、トーイン調整ができる。楽ちんだね。
ついでにペダルストラップをチネリの格好いいやつにした。
マイクジャイアントとのコラボ。チネリのロゴは反射材になっていたりする。
cinelli(チネリ) ロード バイク フラットペダル用 ストラップ キンクス ストラップス マイクジャイト 736CNKMG
- 出版社/メーカー: cinelli(チネリ)
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あと安かった手袋も買った。
スマホ操作可能なタイプで、シリコンのパッド入り。パッドのせいで妙に手が疲れる気がするのだが、まぁ寒いよりかは数倍マシだ。
冬の自転車
クソ寒い日がやってきた。冬だ。冷たい布団に包まって徐々に暖かくなるのが好きな季節だ。朝、目が覚めれば、窓は結露し、あの独特の匂いを感じられる、そんな季節だ。そんな低い気温の中、自転車に乗るのは中々の苦行だ。風は吹き抜け、衣服内気候を著しく乱す。手足の先は冷えきり、ハンドルを握ることすらままならない。それでも、自転車を漕ぎ続ければ汗を掻く。この汗を素早く発散させなければ、寒さによって汗冷えしてしまう。しかし、一般的な冬用の衣服、例えばダウンやメルトン生地のアウター等は、防風性と保温保湿性が高いので、汗は衣服内に留まり続ける。また、ヒートテック等に使用されるレーヨン素材も、コットン並に乾燥速度が遅いので、これらは運動時には適さない。家にある衣服は概ね運動には適さないので、自転車用の衣服を適当に探してみる。
取りあえず、冬場のスポーツに必要そうな、防風、透湿性を最低条件に探す。と言っても、私はピスト乗り。ファッション性は大事だ。サイクルジャージの類いはダサさがまともでないのでNG。登山用の類いもオーバースペックなのでNG。と言うわけで庶民の味方、UNIQLOのブロックテックパーカのポケッタブルタイプを買った。
ブロックテックはUNIQLO版ゴアテックス的な素材で、防水透湿防風機能を持っている。撥水性もあるが、これはブロックテックというよりその外側の層が持つ機能をだろう。また、ポケッタブルでないものはストレッチ性もある。
見ての通り、裾がラウンドにカットしてあるので、自転車での前傾姿勢でも割といける。値段も6000円程度で、見た目もただクソシンプルなので、まぁ、サイクルジャージよりかは断然マシだ。防風性もかなり物で、ベンタイルよりも性能は高い。これを着て江ノ島まで漕いでみたが、中が蒸れず、透湿性も必要十分はある。ただ保温性はあまりないので、この下に同じくUNIQLOのポケッタブルのウルトラライトダウンを着込めば本格的な冬でも問題なく自転車に乗れるだろう。
サイクルジャージは着たくないけどあまり高いお金出すのもなぁみたいな人にはなかなかおすすめなのではないだろうか。まぁ、見た目もそこまで悪くないし。
インナーの方も探してみたが、まぁ、基本見えない物なので何でも良いかなと。適当にモンベルのジオラインとか、良いのではないだろうか。ちなみに私は作業着屋で買ったやつ。速乾性があればもう何でもいい。
補遺①
寒くなければもう少しお洒落なものも着ていけるので、そういうときにお勧めできそうなブランドがあるのでお勧めしておく。
なんとなく、自転車乗るときに困っているのが丈で、前傾姿勢になると後ろからインナーなり肌が見えたり、逆に長くすると前の方で余って邪魔だったりする。そんな心配が要らないのがJAN-JAN VAN ESSCHEとそのセカンドラインのO projectだ。
JAN-JAN VAN ESSCHEは、ベルギーのデザイナーで、アントワープ王立芸術アカデミーをDries Van Noten賞を授与されて卒業した経歴を持つ。そんな彼のデザインする洋服はパターンが非常に秀逸で、リラックスしたシルエットだ。ブランド最初のテーマがYUKKURIであるように、日本を意識したデザインも取り入れられている。都内では乱痴気等で取り扱いがある。
と言うわけで私の持っているものを適当に掲載しておく。
見ての通り後ろが長い。また、パターンがどれも非常に素晴らしい。一番上のスウェットは、2枚の生地を前後で縫い合わせたもので、その独特なラインとそれによるシルエットが非常に良い。いいから買え。
ハンガーに掛けて写真撮るの難しくない?服が汚く見える。
パンク修理キット
友人や知り合いに、これから自転車に乗るという人が何人かいるので、自転車乗りとしては装備しておきたい、タイヤパンク時等の修理キットを探してみる。
これくらいのサドルバッグに下記のものを全部入れたい。
- タイヤレバー
- 予備チューブ
- 携帯ポンプ
- チューブパッチ
- 紙やすり
- Co2インフレーター(ラテックスチューブでない場合)
- スパナ(クイックレリーズでない場合)
これ以外にも、4mmと5mmの六角や10mmのスパナ等あるといろいろ便利だろう。自分の自転車に合わせた携帯工具はそれぞれ考えて貰いたい。
ちなみに、Co2インフレーターがあれば携帯ポンプは必要無いのでは?と言う人もいるが、基本的にCo2インフレーターは一瞬で走れる空気圧になる。タイヤにチューブを入れる時に、チューブを少し膨らませてから入れるが、その少しのの調整が効かない。破裂だ。上手く調整出来たとしても、そこで1本使い切ってしまう。そんな無駄なことをするくらいなら携帯ポンプを持ち歩いた方が良いだろう。
携帯ポンプについても、ボトルゲージに取り付ければ?サイクルジャージのポケットに入れれば?と言う人も居るだろうが、私の自転車にはボトルゲージの穴も無ければサイクルジャージも着ないので却下。
と言うわけで、小さなサドルバッグに全て収まるようなものをAmazonで探してみた。
収まった。すげぇや。
これでもまだ上に余裕があるので、予備チューブを追加でもう1本くらいならいけるかもしれない。
以下に商品を紹介しておく。
パナレーサー パンク修理 タイヤレバー&パッチキット [携帯用ポーチ付属] PTL-KIT
- 出版社/メーカー: Panaracer(パナレーサー)
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タイヤレバーとチューブパッチのセット。紙やすり付き。
Co2インフレーター。流量調整バルブ付き。同じTNIの、赤いバルブ付きのモデルもあるが、こちらの方が少し小さいので選んだ。
airboneの携帯ポンプ。全長100mmしかないのでほとんどのサドルバッグに入る。こんなんでもただチューブ膨らますだけなら大活躍。一応7barまでは対応している。ただし人間が対応出来ない。
その他チューブや工具類は適当な物を。
Tips的なの
予備チューブは粉かけて袋に入れると良い。チューブむき出しだと擦れて穴が開く可能性がある。
チューブパッチも袋に入れて、パッチ同士がくっつかないように保存する。間に紙やすりを挟んで折り畳むと良いことがある。
薄いニトリル手袋があると修理時に手が汚れない。とにかく薄いので適当に丸めてサドルバッグに入れられる。
万能ツールは万能ではないし不便。必要な工具を単体で持っていた方が小さいし軽いし使い勝手が良い。
こっちの奏ちゃんすき