ホイールのベアリング整備
コグを16tにしようと後輪バラしてみたところ、回転するときにゴリゴリする感触が。これはアカンということでグリスを詰めてみたい所存。
後輪を外したところ。735TRのホイールのベアリングはダストカバー無しの剥き出し。ゴム製のシール付きベアリングとはいえ、剥き出しなので耐水性はそこまでない模様。公式ではNovatec製らしいが、Formula製とかいう話もある。とりあえずこのダブルナットを外して、シールを外せるようにしたい。
外す際はこのような薄いスパナを使う。Amazonで500円しないくらいで売っている。今回は17mmと15mmを使うのだが、このサイズのはホームセンターに取り扱いが無いこともある。
このように感じて掛けて外していく。普通のネジなので反時計回りで緩む。
外れた。
反対も外れた。次はこのナットを外す。
このように感じで掛けて外す。
とりあえず片側緩んだので、軸を抜こうとしたが動かない。反対のナットは何をしても回らない。そんなときに、人類が生み出した文明の利器を使う。
パワー。
やったぜ。
続いてベアリングのシールを外していく。
このようにシールの内径側の隙間に細い針を刺し、内側に倒して、てこの原理で持ち上げると外れる。
シールを外したところ。グリスの量は減ってるんだかとうだかわからないが、やたらグリスが汚れていた。
これをパーツクリーナーでガッツリ綺麗にした。成分が揮発するまで放置する。
乾いたら、ベアリングを回しながらグリスを詰める。外した軸についてるベアリングも同様に清掃してグリスを詰める。後は逆の手順で組み立てれば終わるのだが、外したシールを戻すときは、しっかり奥まで填めること。乗せただけでは意味が無い。
ベアリングの填め合い部や軸にもグリスを塗っておくと、次外すときに錆びて外れないなんてことがなくなる。
ハンマーで打ち出した軸は、外したと同じようにスパナを掛けて、締めていくことで圧入できる。この時ベアリングがしっかり奥まで圧入されているのを確認する。締めすぎるとベアリングが回らなくなるので、圧入出来たら一度緩めて、適当に締める。
ダブルナットを取り付けて完成。
ゴリゴリした感触が無くなり、精神衛生上大変よろしくなった。これで速度が上昇するとか、抵抗が減るとかそういったことは皆無だが、後々ベアリングがダメになることを考えたらやっといて損はないのだろう。というか剥き出しのベアリングは流石にグリス抜けるのが早い。そこそこの頻度で手入れしてやらないとダメなのかもしれない。
ちなみに使用したグリスはオメガの57番。
よく粘着し、シール性に優れ、水分により乳化し辛く、独自の極圧添加剤入りという剥き出しのベアリング向けのような性能。ちょう度は多分2だったか3だったか。
まぁ自転車に使用するグリスなんかどれでもいいっちゃいいのだが、耐久性くらいはオーバースペックくらいでいいだろう。
補遺①
ここすき
追記
スパナのurl貼れやって怒られたので、言われなくてもurl貼る、そんな人にボクはなりたい。あたし。
BIKE HAND ハブスパナセット 13/14/15/16/17/18mm YC-257ABC
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ハブコーンレンチとか、そういう名前だった気がする。
らびゅー